SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、持続可能な世界を実現するための17の目標と169のターゲットから構成されており、2015年9月の国連サミットで193の国連加盟国の合意によって採択された2016年から2030年までの国際目標です。

ここでは、目標4の「すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、 生涯学習の機会を促進する」について解説します。

目標4:「すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、 生涯学習の機会を促進する」

SDGs 社会課題 教育

質の高い教育は、人々の生活改善と持続可能な開発の基盤です。

あらゆるレベルの教育へのアクセス拡大や、特に女性と女児の就学率向上については、大きな前進が見られています。

基本的識字率は大きく改善しているものの、普遍的な教育に関する目標を達成するためには、さらに一層の取り組みが必要です。

例えば、世界は初等教育での男女平等を達成していますが、すべての教育レベルでこのターゲットを達成できている国はほとんどありません。(※1)

目標4のターゲット

目標4におけるターゲットは下記の10項目です。

4.1 2030 年までに、すべての子どもが男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。

4.2 2030 年までに、すべての子どもが男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達支援、ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。

4.3 2030 年までに、すべての人々が男女の区別なく、手頃な価格で質の高い技術教育、職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。

4.4 2030 年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事 及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。

4.5 2030 年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。

4.6 2030 年までに、すべての若者及び大多数(男女ともに)の成人が、読み書き能力及び基本的計算能力を身に付けられるようにする。

4.7 2030 年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。

4.a 子ども、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、すべての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。

4.b 2020 年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、ならびにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界で大幅に増加させる。

4.c 2030 年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国における教員養成のための国際協力などを通じて、資格を持つ教員の数を大幅に増加させる。

教育の現状

SDGs 教育目標4の「すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、 生涯学習の機会を促進する」に対する具体的な成果指標として10のターゲットを紹介しました。

これらのターゲットを達成するには、現状とのギャップを知り、そのギャップを埋めるためのアクションが必要となります。以下は教育の現状を表すデータです。

・途上国での初等教育への入学者数は91%に達しているが、5700万人の初等教育児童がまだ学校に通えていない。

・学校に通っていない子どもの半分以上がサブサハラ・アフリカに住んでいる。

・初等教育年齢で学校に通えていない子どものうち50%が、紛争地域に住んでいると推定されている。

・世界の6億1700万人の若者は、数学と識字力が不足している。

まとめ

教育は貧困などの課題を抱えている人々にとって自立した生活の基礎となります。

単発の支援は効果が見えやすいものの限界があり、教育のような長期的な投資が持続可能な開発目標の達成を大きく助けます。

また、すべての人々が学び直し、キャリアに新しい機会を作り出せる教育へのアクセスが求められてきたことが新しい動きでしょう。

これは多くの労働の陳腐化が早まったことと先進国で平均寿命が伸びてきたことが大きく関わっています。若年時の教育だけでは生涯のキャリアを豊かに生きていくことが難しくなってきているのです。

ゆえに、すべての人々が質の高い生涯教育を受けられる環境作りが世界的に求められています。

※1 目標1の概要文は国際連合広報センターHPより引用

参考サイト 
・国連HP
・外務省「持続可能な開発のための2030アジェンダ

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