SDGs:目標11「住み続けられるまちづくりを」

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、持続可能な世界を実現するための17の目標と169のターゲットから構成されており、2015年9月の国連サミットで193の国連加盟国の合意によって採択された2016年から2030年までの国際目標です。

ここでは、目標11の「都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする」について解説します。

目標11:「都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする」

SDGs 社会課題 都市

都市はアイデアや商取引、文化、科学、生産性、社会開発など、多くの物事の中心地となっています。最良の状態なら、都市は人々が社会的、経済的に前進を遂げることを可能にしてきました。

しかし、引き続き雇用と豊かさを作り出しながら、土地や資源に負担をかけ過ぎないような形で都市を維持するためには、多くの課題が残っています。

都市部でよく見られる課題としては、過密、基本的サービスを提供するための資金の不足、適切な住宅の不足、インフラの老朽化があげられます。

都市が抱える諸課題は、その繁栄と成長を継続しつつ、資源の利用を改善し、汚染と貧困を減らす形で克服することが可能です。

私たちが望む未来には、基本的サービスやエネルギー、住宅、輸送その他多くのものへのアクセスを確保し、すべての人に機会を提供できる都市が含まれます。(※1)

目標11のターゲット

目標11におけるターゲットは下記の10項目です。

11.1 2030 年までに、すべての人々の、適切、安全かつ安価な住宅及び基本的サービスへのアクセスを確保し、スラムを改善する。

11.2 2030 年までに、脆弱な立場にある人々、女性、子ども、障害者及び高齢者のニーズに特に配慮し、公共交通機関の拡大などを通じた交通の安全性改善により、すべての人々に、安全かつ安価で容易に利用できる、持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する。

11.3 2030 年までに、包摂的かつ持続可能な都市化を促進し、すべての国々の参加型、包摂的かつ持続可能な人間居住計画・管理の能力を強化する。

11.4 世界の文化遺産及び自然遺産の保護・保全の努力を強化する。

11.5 2030 年までに、貧困層及び脆弱な立場にある人々の保護に焦点をあてながら、水関連災害などの災害による死者や被災者数を大幅に削減し、世界の国内総生産比で直接的経済損失を大幅に減らす。

11.6 2030 年までに、大気の質及び一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。

11.7 2030 年までに、女性、子ども、高齢者及び障害者を含め、人々に安全で包摂的かつ利用が容易な緑地や公共スペースへの普遍的アクセスを提供する。

11.a 各国・地域規模の開発計画の強化を通じて、経済、社会、環境面における都市部、都市周辺部及び農村部間の良好なつながりを支援する。

11.b 2020 年までに、包含、資源効率、気候変動の緩和と適応、災害に対する強靱さ(レジリエンス)を目指す総合的政策及び計画を導入・実施した都市及び人間居住地の件数を大幅に増加させ、仙台防災枠組 2015-2030 に沿って、あらゆるレベルでの総合的な災害リスク管理の策定と実施を行う。

11.c 財政的及び技術的な支援などを通じて、後発開発途上国における現地の資材を用いた、持続可能かつ強靱(レジリエント)な建造物の整備を支援する。

都市の現状

目標11の「都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする」に対する具体的な成果指標として10のターゲットを紹介しました。

これらのターゲットを達成するには、現状とのギャップを知り、そのギャップを埋めるためのアクションが必要となります。以下は都市の現状を表すデータです。

・現在、人口の半分である35億人が都市に住んでおり、2030年までに50億人が都市に住むと予測されている。

・今後、数十年間の都市拡大の95%は途上国で起こると予測されている。

・現在、スラム街には8億8300万人が住み、ほとんどが東部および東南アジアに住んでいる。

・世界の都市は地球の土地の3%しか占めていないが、エネルギー消費の60〜80%、炭素排出量の75%を占めている。

・急速な都市化は、上下水道、生活環境、公衆衛生に圧力をかけている。

・2016年時点で、都市部の住人の90%が不安全な空気を呼吸しており、大気汚染が原因で420万人が死亡している。

・世界の都市人口の半分以上が安全基準より少なくとも2.5倍高い大気汚染にさらされている。

まとめ

計画のない急速な都市化は経済成長の恩恵以外に世界中のスラム、混み合った交通、温室効果ガス排出量などの多大なコストを生むことがわかっています。

持続可能な経済活動を選択することによって、私たちはすべての市民がきちんとした生活を送りながら都市の生産的な側面を活用し、環境を損なわない都市を創造することができるでしょう。

※1 目標11の概要文は国際連合広報センターHPより引用

参考サイト 
・国連HP
・外務省「持続可能な開発のための2030アジェンダ

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