SDGs:目標5「ジェンダー平等を実現しよう」

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、持続可能な世界を実現するための17の目標と169のターゲットから構成されており、2015年9月の国連サミットで193の国連加盟国の合意によって採択された2016年から2030年までの国際目標です。

ここでは、目標5の「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」について解説します。

目標5:「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」

SDGs 社会課題 ジェンダー平等

世界はミレニアム開発目標(MDGs)の下で、ジェンダーの平等と女性のエンパワーメントに向けた前進(初等教育へのアクセスにおける男女平等を含む)を達成していますが、女性と女児は依然として、世界各地で差別や暴力を受けています。

ジェンダーの平等は基本的人権であるだけでなく、平和で豊か、かつ持続可能な世界に必要な基盤でもあります。

女性と女児に教育や保健医療、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)への平等なアクセスを提供し、政治的・経済的な政策決定プロセスへの平等な参加を確保すれば、持続可能な経済が促進され、社会と人類全体の利益となるでしょう。(※1)

目標5のターゲット

目標5におけるターゲットは下記の9項目です。

5.1 あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。

5.2 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。

5.3 未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。

5.4 公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。

5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。

5.6 国際人口・開発会議(ICPD)の行動計画及び北京行動綱領、ならびにこれらの検証会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康及び権利への普遍的アクセスを確保する。

5.a 女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、ならびに各国法に従い、オーナーシップ及び土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する。

5.b 女性の能力強化促進のため、ICT をはじめとする実現技術の活用を強化する。

5.c ジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性及び女子のあらゆるレベルでの能力強化のための適正な政策及び拘束力のある法規を導入・強化する。

ジェンダー平等の現状

目標5の「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」に対する具体的な成果指標として9つのターゲットを紹介しました。

これらのターゲットを達成するには、現状とのギャップを知り、そのギャップを埋めるためのアクションが必要となります。以下はジェンダー平等の現状を表すデータです。

・世界では、7億8千万人の女性と少女が18歳以前に結婚し、30カ国で少なくとも2億人の女性と少女がFGM(女性器切除:アフリカや中東、アジアの一部の国々で行われている慣習)を受けている。

・世界では18カ国で、夫が法的に妻が働くことを防ぐことができる。 39カ国で、娘と息子には同等の継承権が与えられていない。 49カ国で女性を家庭内暴力から守る法律がない。

・15歳から49歳の女性と少女の19%、およそ5人に1人の女性と少女が過去12ヶ月の間に親密なパートナーによる身体的または性的な暴力を経験している。 しかし、49カ国で女性をそのような暴力から守る法律がない。

・世界中で女性が政治に重要な進出をもたらしているが、国会での男女比率は23.7%であり平等からはまだ遠い状態である。

・結婚した女性の52%だけが、性関係、避妊の有無、健康管理について自由に決定できている。

・世界の女性が農地所有者である割合は13%だけである。

・ジェンダー平等のための予算配分を追求するために、100カ国以上が行動を起こしている。

・北アフリカの女性は、非農業部門で5分の1人に満たない給与で働いている。 非農業部門の有給雇用における女性の割合は、1990年の35%から2015年には41%に増加した。

・現在46カ国で、女性が少なくとも1つの議会で国会議員の30%以上を占めている。

・南アジアでは、少女の結婚リスクが2000年以来40%以上低下している。

・FGM(女性器切除)の慣習が特に強い30カ国でFGMを受ける15~19歳の女子の割合は、2000年の2人に1人から2017年には3人に1人に減少した。

まとめ

ジェンダーの平等は基本的な人権であるだけでなく、今後世界が持続的な開発・成長を実現する上で不可欠です。

ジェンダーの平等を達成し、すべての人が政治・経済活動に自由にアクセスできる社会になれば、より豊かで社会の利益に富む世界が実現されるようになります。

※1 目標5の概要文は国際連合広報センターHPより引用

参考サイト 
・国連HP
・外務省「持続可能な開発のための2030アジェンダ

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