SDGs:目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、持続可能な世界を実現するための17の目標と169のターゲットから構成されており、2015年9月の国連サミットで193の国連加盟国の合意によって採択された2016年から2030年までの国際目標です。

ここでは、目標7の「すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」について解説します。

目標7:「すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」

SDGs 社会課題 エネルギー

エネルギーは現在、世界が抱える重要な課題と機会のほとんどで中心的な位置を占めています。

雇用であれ、安全保障であれ、気候変動であれ、食料生産であれ、所得の増加であれ、すべての人のエネルギーへのアクセスは必要不可欠です。

持続可能なエネルギーは、生活や経済、そして地球の変革を図るための機会です。

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、近代的エネルギー・サービスへの普遍的なアクセスを確保し、効率を高め、再生可能エネルギー源の利用を増やすため、「万人のための持続可能なエネルギー(Sustainable Energy for All)」イニシアティブを先頭に立って進めています。(※1)

目標7のターゲット

目標7におけるターゲットは下記の5項目です。

7.1 2030 年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。

7.2 2030 年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。

7.3 2030 年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。

7.a 2030 年までに、再生可能エネルギー、エネルギー効率及び先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究及び技術へのアクセスを促進するための国際協力を強化し、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。

7.b 2030 年までに、各々の支援プログラムに沿って開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、内陸開発途上国のすべての人々に現代的で持続可能なエネルギーサービスを供給できるよう、インフラ拡大と技術向上を行う。

エネルギーの現状

目標7の「すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」に対する具体的な成果指標として5つのターゲットを紹介しました。

これらのターゲットを達成するには、現状とのギャップを知り、そのギャップを埋めるためのアクションが必要となります。以下はエネルギーの現状を表すデータです。

・世界の人口の13%はまだ近代的な電気にアクセスできていない。

・30億人が料理や暖房を利用するのに木材、石炭、木炭に依存している。

・エネルギーは地球の温室効果ガス排出量の約60%を占める気候変動の一番の要因である。

・可燃性燃料を使用した家庭の室内空気汚染は、2012年に430万人の死者を出した。そのうち女性と女児が10人中6人を占めている。

・最終エネルギー消費における再生可能エネルギーのシェアは2015年には17.5%に達している。

まとめ

私たちの日々の生活は、スムーズに機能し公平に発展するための信頼性の高い手頃なエネルギーサービスに依存しています。

十分に確立されたエネルギーシステムは、教育、企業、医学、ハイテク、農業、インフラストラクチャー、コミュニケーションなどあらゆる分野を支援します。

ゆえに、エネルギー供給と変換システムへのアクセスの不足は、人や経済の発展にとって制約となり、持続可能なエネルギーの確立が求められています。

※1 目標7の概要文は国際連合広報センターHPより引用

参考サイト 
・国連HP
・外務省「持続可能な開発のための2030アジェンダ

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