平成25年総務省の住宅・土地統計調査によると、国内の空き家の数は2013年で820万戸存在しました。この数は住宅数全体の13.5%に相当しています。
戸建て住宅を中心に、空き家の管理不全による地域の防災性・防犯性の低下や居住環境の悪化などによって全国的に空き家が社会問題化しているのです。
今回は、空き家の課題解決に取り組む企業をご紹介します。
1. リノべる
image from リノべる
リノべるは中古住宅のワンストップリノベーションサービスを中心とした、個人向け住宅のリノベーションプラットフォームを展開しています。人気物件となる新築物件の建設が続き、人口減少の中で地方を中心として空き家の問題が深刻化しています。
築年数の古い物件でもリノベーションして新たな価値を吹き込むことで、地域の空き家問題に貢献しています。
リノべるについてより詳しく知る
2. ADDress
image from ADDress
ADDressは日本や世界中の空き家や遊休別荘と泊まりたい人をマッチングするサービスです。
光熱費込みで月額4万円から加入できるサブスクリプションサービスで全国の登録物件に住み放題になります。
登録物件は、リノベーション済、wifi、アメニティ、家具・家電完備になっています。
「持ち家が空いているけど住む人が見つからない」、「別荘を使わない間だれかに貸したい」オーナーから物件を借り、「いつもとは違った気分で仕事がしたい」、「移住はできないけど家族と自然を目一杯楽しみたい」人に貸し出すことで、新しいライフスタイルの提案を行いつつ、空き家の有効活用を行ってまいす。
ADDressについてより詳しく知る
3. 空き家活用株式会社
image from 空き家活用株式会社
空き家活用株式会社ではAKIDASを運営しています。
AKIDASは、現地調査により空き家や空き地などをデータベース化して、不動産事業者を中心に業種を問わず情報を提供するサービスです。
日本中の空き家をデータベース化して整理することで、新たなビジネス機会を創造しやすくする環境を整えています。
空き家活用株式会社についてより詳しく知る
4. ここくらす
image from ここくらす
「ここくらす」では、築60年の空アパートを「しぇあひるずヨコハマ」としてリニューアルし、住宅提供を行うサービスを運営しています。
普通のアパートとは違い、住人がともに食事をする場所や屋上、風呂やキッチンなどを共用として、住人間のコミュニケーションが活発になる仕掛けがたくさん込められた住居やエリアを創造しています。
通常であれば築60年の住居の不動産価値は低いですが、ビンテージの共同住宅として魅力を引き出すことで、「しぇあひるずヨコハマ」だけでなく近隣の不動産価値も上昇させることに成功しています。
ここくらすについてより詳しく知る
まとめ
空き家問題の解決のために各社はリノベーションや築年数の古さを活かすことで付加価値をつけ、有効活用している事例が多いようです。
また、ADDressのように住居サービスにシェアリングの概念を持ち込み、新しいライフスタイルを提案するサービスも出てきています。
今後もこれまでの利用概念にとらわれない活用方法が出てくることで、空き家問題が解決に向かうことを期待したいです。